奄美からやってきたてんちゃんのこと
奄美大島からやってきた260番の猫
久しぶりの預かりボランティア。くるみちゃん以来なので実に2年ぶり。
今回は、奄美大島からやってきた茶トラの男の子です(推定3~4才)。260番という番号で管理されていました。
羽田空港に到着後、提携先の病院で診察し、その日のうちに我が家に到着。
家猫修行をしながら里親さんを探します。
奄美のノネコ計画ってなに?
我が家でてんちゃんと名付けられたこの子は、奄美大島で殺処分前提として捕獲された子です。
2021年に世界自然遺産になった奄美大島では、山の中で人間に依存せず自活する猫を「ノネコ」と呼び、アマミノクロウサギ等固有種の天敵として殺処分前提の捕獲を始めました。
しかし、昨年秋から、野良猫や放し飼いの猫が「ノネコの供給源」とされ、地域でお世話されている去勢済みの猫や、マイクロチップの無い飼い猫、迷い猫までもが捕獲され続けています。
これは、環境省が定めた「奄美のノネコ計画」。2018年から10年間続くものです。
捕獲された猫は、引き取り人が現れなければ1週間で殺処分されます。
捕獲された猫の中には、避妊去勢手術され地域猫として暮らしていたであろう子(これがほとんど)や、首輪がついているどこかのお宅の猫がいます。そんなことはお構いなしに殺処分。←これ、なかなかヤバいよね。
センターに収容された猫の写真は一般公開できず、引き取りも面倒な手続きをし、資格を持った譲渡認定人のみ。
つまり、てんちゃんは260番目の殺処分前提で捕獲された猫。
今まで、島外のボランティアの善意だけで、300匹近い猫が殺処分されずに済んでいます。
それを、「奄美大島は殺処分ゼロ!」って謳ってるの図々しいな。
てんちゃんのお薬3つ。
風邪薬、お腹の虫くだし、ノミ・ダニのお薬(念の為の2回め)。 pic.twitter.com/kqMuOBLcR4— UKOARA🐨ゆーこあら (@Yu_koara) November 29, 2021
てんちゃんにはお腹の虫やノミ・ダニのお薬が渡され、完璧な家猫になる準備をします。
最初はおさわり禁止だったけど、おとなしくていい子。すぐに仲良くなれるのは、何匹も猫を保護している私が一番わかるよ。
センターでは殺処分することになると、費用として3万円近いお金が払われるそうです。
また、引き取り人が手を上げても捕獲した日から1週間を過ぎると1日330円延泊(?)費用がかかる。環境省よ、税金でなにやってるんだ??
また、奄美のノネコのことをTwitterでつぶやくと、なぜか推進派の人に袋叩きに合います。
そういうことか、ネトウヨと同じシステムだ。この、どう考えてもおかしな事態を、多くの人に知られないように必死なんだ。
毎日一生懸命いきてるてんちゃん。多分地域でかわいがられていたんだと思う。
毎日楽しそうで、とてもかわいい。こんな普通の猫が誰も手を上げなければ殺されてしまうことに、許せない気持ちになる。世界的にもこれ、とても時代遅れ。
猫がいなければネズミが増え、ハブが増え、環境省が守ろうとしている生態系はおかしなことになる。
そして、猫がいないなんて島なんて悲しい島だ。
すぐに里親さん候補が現れた!
てんちゃんを預かって2日目、なんと、里親さん候補がいるとの連絡が来ました。
普通は里親募集サイトや譲渡会に参加して、やっと里親さんに巡り合えるというのに、てんちゃん、君はラッキーすぎる。
何匹かの猫の保護をしていても、友人以外の里親さんはまだ二人目で、どうか良い方でありますように。
お見合い当日、里親さんは安心しててんちゃんを任せられそうな方でした。よかった。
あと、1週間でトライアルに出発するてんちゃん。
それまで元気に過ごそうね。
てんちゃん、素敵なおうちの子になりました
てんちゃんのマイクロチップ登録が完了して、無事に我が子になりました〜🥰🥰幸せになろうね〜😌😌#毎日てんちゃんとよっちゃん pic.twitter.com/gaTH6NyjPE
— 四元壯(よつもとしょう) (@yotsumotosanja) January 27, 2022
紆余曲折あったものの、てんちゃんはずっとのおうちの子になりました。
ずっとのおとうさんは、オジ旅フレンズの四元壯さん。てんちゃんのことを最初から気にかけてくれていた四元さんは、今では毎日Twitterで親バカぶりを発信しています。
#毎日てんちゃんとよっちゃん は私の毎日の癒し。
幸せになってよかったね、てんちゃんおめでとう。
預かりボランティア募集中
この11月から捕獲数が急激に増え、預かりボランティアが足りなくなっています。
都内から車で1時間ほどの距離までの方で、2か月だけでも預かれるよ、という方募集中です。
2か月期間限定の場合は譲渡会や里親募集などはせずに、2か月後に保護猫カフェに行くことになります。
また、猫を預かれないけど、例えば車だせますよ、運転できますよ、とかそんなちょっとしたボランティアも有難いので登録をしておくだけでも良いかもしれません。ボランティアはできる人ができるときに無理なくやっているので、タイミングが合えば、くらいの感じで楽しんでいます。
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また、延泊分330円支援するよ!と言う方は、下記までお願いします。
奄美大島信用金庫 あさひ支店
金融機関コード1993
店番015
普通 1237526
特定非営利活動法人ゴールゼロ
さあ、最後はてんちゃんギャラリーをお楽しみください。
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